衝撃!あなたのアプリ、ユーザーが重要視するのはたった20%だった!?
引用元:https://news.ycombinator.com/item?id=45395468
SaaSで働いてた時、ユーザーが使う機能のサブセットを分析して製品の複雑さを減らそうとしたんだ。
でも結果は重み付けされたランダム選択と変わらなかったよ。ログインページ以外では、みんなそれぞれ違う20%の機能を重視してたんだよね。
もし今日スプレッドシートをゼロから作ったらどうなるか考えたことある?
条件付き書式やピボットテーブルは1%しか使わないから削除されるかな?グラフやVLOOKUPみたいな専門用語も複雑すぎるとか。
現代のソフトウェア業界は、昔のExcelみたいに、高いユーザー専門知識を要求する製品をもう作れないんじゃないかなって思うんだ。
スプレッドシートをゼロから作る話だけど、Joel Spolskyがまさにそれをしてたんだ!
彼はExcelのほとんどの人が計算じゃなくてリスト作りに使ってるって気づいて、計算に特化したLotus Improvが失敗した理由を理解し、結果Trelloを作ったんだよ。
https://www.joelonsoftware.com/2012/01/06/how-trello-is-diff…
Excelが10年間も安定してたのは、たぶん海賊版のおかげだよ。
企業はライセンスを買ってたけど、個人は職場から”無料”コピーで満足してたんだ。
そんな市場で、無料の競合製品に勝てるわけないから、機能削減版を開発する人はいなかっただろうね。
機能追加に反対するのは超重要だよ。一度入れたら削除するのは本当に難しいんだ。
営業が”そのおかげで超大口顧客が獲れる”って約束して作っても、その顧客が離れちゃうと、別の顧客がたまたま使い始めたってだけで、その機能をサポートし続けることになる。
初期投資も回収できないし、本当ならその機能は無くした方がいいんだよね。
親コメントは、ユーザーの約1/5がそれぞれ製品の異なる1/5の機能を使ってるって言ってるみたいだね。
これは、すべての機能が収益や顧客獲得に本当に価値があったってことを意味するんじゃないかな!
これってEvernoteが肥大化の言い訳にしたのと同じ議論じゃなかったっけ?
Evernoteの5%問題は、テック企業への警鐘なんだ。
https://news.ycombinator.com/item?id=10842679
1/5以上のユーザーに役立つと思って投資した機能が、単一の顧客しか引きつけず、他の顧客にはほとんど使われなかったら、その機能はペイしたとは言えないよ。
誰も考慮しない機能の維持費もかかるし、顧客が開発費を出してくれても、その顧客が離れたらメンテナンスだけが残っちゃうんだ。
うん、単一顧客のために大きな機能を作るっていうのは、確かに議論の余地があるよね。
でも、このケースはそうじゃなかったみたいだけどさ。
一度入っちゃうと取り除くのがめちゃくちゃ難しいんだよね。お約束のxkcd参照:https://xkcd.com/1172/
例の20%って、それぞれが独立したアプリみたいになるの?それとも同じアプリの中の違う使い方ってだけ?
後者だね。あるユーザーは1,2,3,4,5を使うけど、別のユーザーは1,3,5,7,9とか。使い方は人それぞれで、うまく切り分けられないんだ。
ホントその通り。でもエンタープライズに売り始めると話は全然違うんだよ。一つでも「衛生機能」*(例えるならトイレ。毎日3分しか使わないけど、ないと家は住めない)が欠けてると、契約がご破算になっちゃう。
うちの会社って、誰かの最後の要望で製品作ってる感じ。同じ製品を二度売ったことないんじゃないかな。顧客は「必須だ」って言うのに、実際はほとんど使わない5000もの「ほぼ本番レベル」の機能の技術的負債が、まぁ、山ほどあるんだよ。
セールスチームの言いなりになる会社から、しっかりした製品ビジョンがあって顧客にもノーと言える会社に移って本当に良かったよ。四半期ごとに優先順位が変わらないから全然疲れないし、タダで機能作って結局契約に繋がらないなんて経験も避けられる。
適当な要望を排除しても、エンタープライズユーザーの中には「確かにそれ必要だよね」って正しい指摘をしてくる人がいるんだ。今まで「無駄だ」って切り捨ててたような機能が、10万ドル以上の大型契約になると、どんどん必要になってくるんだよ。
構造的な基盤と製品機能って話が違うよね?SSO、ISO認証、APIとかはエンタープライズには必須だけど、製品固有の機能は無駄になりがち。洗濯機で「57度38.5分のプリセットボタンがないと買えない」みたいな理不尽な要求もあるんだ。顧客のわがままにどこまで付き合うかの試金石かもね。
君のリストに加えて、超重要で面倒な普遍的なものもあるよ!チーム・詳細権限、監査ログ、SOC 2/3準拠、データ消去・保持、レポート、GDPR・CCPAみたいなクッキー規制、カスタム料金体系とか。これらは「開発者が無駄だと言うけど、実はエンタープライズ販売に必要」なカテゴリだね。
ああ、君が言ってること、エンタープライズSaaSのフラストレーションを完璧に言い当ててるよ。製品の磨き込みよりスピード重視で、プロセス無視が評価されるのは不健全で報われない。こんな「品質より機能」みたいなやり方は、他のエンタープライズSaaSでも見たことないし、本当に魂がすり減る経験だよ。
CEOが毎月製品ビジョンを変える会社で働いてたって話なんだけど、あれは大変だったよ。
これって「20%ルール」の逆を行くパターンだよね。
顧客が買うのは機能であって、洗練されたUIとか「磨き」の部分はあんまり買わないんだよね。結局、機能が一番大事ってこと。
あれは網羅的なリストじゃなくてさ、構造的な機能と製品固有の機能の違いを説明するためだったんだよ。どっちも重要だけど、視点が違うってこと。
「磨き」の部分って、結局は顧客の生涯価値(LTV)を上げることに繋がるんだよね。短期的な視点だけじゃダメってこと。
批判してるわけじゃないけどさ、俺のリストにあるのは、開発時間の80%以上かかるし、エンジニアは作りたがらないけど、エンタープライズセールスには必須な「痛み」の伴う機能のことなんだ。
メンテナンスも大変で、契約ごとに要件が変わるから、いつまでも終わらないんだよ。
それって業界次第だよね。
特定の顧客しかいないニッチな市場だと、顧客の要求を何でも聞かなきゃいけないんだよ。そうしないと、すぐ別のベンダーに乗り換えられちゃうからね。
だけど、もっと一般的な市場だと、力関係はまた違うんだけどさ。
「トイレを1日3分しか使わない」って言ってるけど、それってマジで医者に診てもらった方がいいんじゃない?(笑)
それってあんまり意味がないよ。顧客が別の製品に乗り換えられるかどうか、それが全て。
乗り換えられないなら「磨き」なんてしないし、顧客が「本物の洗練」じゃなく、ただ「見た目のいいUI」を求めるなら、結局「本物」は意味ないんだよ。
ほとんどの顧客は「磨き」を評価できないからね。
情報伝達ってマジで大事だよな。
テレビを買う時を例に出すけど、HDMI入力の切り替えが複雑だったり、「Basic Mode」って名前がひどかったりするんだ。
購入前に、差別化ポイントを明確にしないとダメだよ。エンタープライズ製品だと、もっともっと難しいんだけどさ。
結局、会社や製品のビジョンって、どこかから生まれるものだよね。
小さな会社だと、CEOがプロダクト責任者を兼ねることが多いけど、大事なのはその役割をどう実行するかだよ。
ただ「光るもの」を追いかけるだけじゃダメってこと。
面接でいつも確認してるんだけど、安定した要件ビジョンを持ってるプロダクトチームがあるか、それとも営業が最後に話した相手に振り回されて適当に開発してるのかってこと。安定したロードマップは絶対条件だよ。内容に同意できなくても、無いよりはマシ。どっちの会社も経験したけど、営業が毎週やること決める会社は本当にひどかったね。
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営業主導でも、メンテナブルに開発する時間があれば別にいいんだけどね。だって、結局はディールのおかげで給料もらってるんだし。でも、契約後の技術的負債解消スプリントなんて絶対ないんだよね。だから、ちゃんと時間をもらえないと、3〜6ヶ月で開発速度が落ちて、営業パイプラインも枯渇しちゃう。それが理解できない会社には長くいたくないな。
HNのプログラマーはよく勘違いしてるけど、エンタープライズユーザーにとって大事なのは、うちのアプリが何を提供するかじゃないんだ。競合が何を提供するかだよ。競合が少なければいいけど、10万ドルから1000万ドルを払うユーザーが競合製品を試し始めたら、機能追加を拒否した瞬間にCレベルや営業はプログラマーを会社から締め出すだろうね。
顧客側にプロセスを理解してて、気にかけてくれる人がいれば、こっちから要望を押し返すこともできるよ。数年前に最大顧客を獲得した時、すごく強く押し返したんだ。良い根拠があったし、彼らのワークフローを変えた方がずっと良いって説明したり、新しい独自の脆い機能なしで問題を解決する別のアプローチを提案したりしたんだ。彼らもプロセスをよく知ってて、俺たちの言い分を理解してくれた。導入後、経営陣が組織改善に協力してくれてありがとうって感謝してくれたよ。逆に、ツールが必要な現場の状況を全く知らないような上層部が意思決定してる場合は、何もできないんだけどね。
追記:でもたまには学ぶこともあるみたい。無理な要求にはノーと言った数社のお客さんが、他の会社を選んで失敗して、また失敗して、最終的に俺たちの条件で戻ってきたこともあるんだ。
四半期ごとだって? 週ごとならまだしもね。
もう一つ気をつけたいのは、少数の顧客、もしかしたら一人のお客さんが収益の大部分を占めてるプロダクトだよ。そういう場合、どんなに良いプロダクトビジョンがあっても、彼らの要求に”ノー”って言うのはすごく難しくなるからね。
会社のプロダクトにもよるけど、従業員が10人から100人くらいの規模で、創業者は「俺は会社のCEOなのか?それともプロダクトのCEOなのか?」って決めなきゃいけないんだよね。(つまり、”そして”じゃなくて”か?”になるべきってこと。)
Hacker NewsはだいたいUSの象牙の塔みたいなフォーラムで、良い議論も多いんだけどさ。多くのやつらは、VCマネーが潤沢な沿岸部の考え方で、会社の収益なんてほとんど気にしてないんだ。だって、金が尽きたら次の高給な仕事にさっさと移るだけだもんね。
その磨き上げに価値があるかだよね。どの機能に時間をかけるべきで、どれをさっと済ませるべきか、そこを見極めるのが難しいんだよな。
俺はこれをSpice Girls営業チームって呼んでるよ。インセンティブを再調整する解決策として、新しい機能追加のコストは、彼らが結ぶ契約の総額(コミッション前)から差し引かれるべきだね。
「1日3分使う」ってさ。おいおい、お前、すげえ食物繊維摂ってるんだな。
俺も新しいスレッドで書こうと思ってたんだけど、お前のを見てさ…。「Enterpriseユーザーなら話は別だ。1000社ものEnterpriseが、他の誰も気にしないようなカスタム機能2つを真剣に気にするんだ。それをサポートするためにコードベースにひどいことをしなきゃいけない。そのせいで、お前が辞めて2年後、顧客が去って1年後に、可哀想な開発者が痛い目に遭うんだ。
Joel Spolskyの昔のブログ記事にかなり似てるよ。これとかね。
https://www.joelonsoftware.com/2001/03/23/strategy-letter-iv…
https://www.joelonsoftware.com/2006/12/09/simplicity/
Joel Spolskyの作品がこんなに時代を超えても通用するって、すごいよな。一部は間違いだったけど(グラフィックカード製造は薄利になると予測した[0]ように)、ほとんどは今でも真実だよ。書かれた当時よりも、むしろ今の方が真実かもしれないね。[0]: https://www.joelonsoftware.com/2002/06/12/strategy-letter-v まあ、彼の擁護をすると、その頃の’video chips’は今日の強力な5080とは全く別物だったしな。
「今日の強力な5080」って話だけど、コンシューマーGPUが本当に儲かるわけじゃないんだよ。Nvidiaの収益のほんの一部だし、利益率もずっと低い。ボリュームと利益率が高いのはDatacenter GPUの方だよ。
君が間違ってるわけじゃないんだけど、Nvidiaのコンシューマーカードも、全体的に見ればかなりの高利益率だよ。ただ、Datacenterカードの利益率がとんでもなく高いから、それに比べるとコンシューマーカードの利益率が小さく見えるだけさ。
そうだけど、それは主に彼らがベンチマークを独占してるからだよ。優れたハードウェアエンジニアリングも一部だけど、デベロッパーによく普及させた最適化されたソフトウェアとの連携も大きい。Nvidiaの戦略はすごくうまかったけど、正直、それがなければAMDとそれほど変わらないし、x86みたいに1対1の互換性があれば利益率はずっと小さかっただろうね。それに、改善は頭打ちになってきて、エントリーレベルで十分な人が増えてるから、利益率はもっと減るだろうし、ハイエンドGPUはますますニッチになると思うよ。だから、本質的には彼は間違ってないと思う、ただタイムラインが予想より長かっただけさ。
俺はコンシューマーGPUの方がまだ販売量が多いけど、Datacenter GPUの方がはるかに利益率が高いから、結果的に収益も利益もかなり高いと思ってたんだ。違うの?
Datacenter GPUは2025年にはかなりのボリュームを占めるようになるってさ。でも、たとえそうじゃなかったとしても、Nvidiaはずっと前からめちゃくちゃ高いマージンで運営してたんだよね。460億ドル(約410億ドルはDatacenter部門から)のうち、かなり儲けてるってことだね。
参照元: https://nvidianews.nvidia.com/news/nvidia-announces-financia…
Nvidiaがモバイルデバイス向けのSoC GPUを作ってたら、市場シェア次第ではもっとボリュームがあるかもしれないね。でも、ゲーミングやワークステーションPCで高性能なディスクリートGPUの恩恵を受ける市場って、最近ではかなりニッチなんだよな。ノートPCだろうとデスクトップだろうとね。
Nintendo Switchの電源はNvidia製だよ。
NvidiaはAIブームが来るずっと前、A100が出るよりも前から、ハードウェア企業としてはめちゃくちゃ高い粗利益率(約50%)だったんだぜ。
Joel Spolskyは僕のお気に入りのエッセイストだよ。彼の文章が、結果的に「意味を理解せず形だけ真似する」カルゴカルト化された色々な規範を作っちゃったんだ。元の記事を新しい世代に伝えるのは良いことだね。みんなコーディングテストのやり方は知ってるけど、それが「賢くて仕事をこなせる人」を見つけるためのものだってことは知らないし。クリーンコードも、危険を見つけられるくらいで十分って知らないんだ。
彼の意見を擁護すると、それは統合グラフィックスがまだマザーボードに載ってた頃の話なんだ。最近のiGPUを含めたら、利益率低いデバイスだろうね。iGPUは彼が言ってるようなアドオンカードじゃないけど、彼の意見の全体的なポイントは弱まらないと思うよ。世界で一番使われてるGPUは、もう専用PCBやPCIスロットの費用すら正当化できないくらい安価なんだからね。
僕は専門家じゃないけど、グラフィックカードが高マージンになったのってここ5年くらいじゃないかな。もしそれが本当なら、Joelのグラフィックカードに関する予測は、ネットではまだ正しいってことになるかもね、また低マージンに戻る可能性もあるし。でも、たとえ偉大な人でもたまには間違えるって彼の全体的な主張は変わらないと思うよ。
彼がSWEタスクの「ベロシティトラッキング」を最初に提唱したけど、今振り返るとかなりの弊害があった気がするね。でも、AgileとかJiraのせいにはできないかな。
でも、彼だけがそれを正しくやったと思うんだ。各開発者の見積もりの不正確さを補正するベロシティトラッキングなんて見たことないし。彼のEBSアプローチを何度も試したけど、誰もやりたがらないんだよね。
僕が働いてた会社がFogBugzを導入したらさ、開発時間の見積もりに適用される乗数が、あっという間に無限大に発散しちゃったんだ。その責任は僕らとFogBugzの両方にあると思うけど。それでも、予測された5~6年よりはるかに早く四半期リリースの期限を達成できたけどね!
そうそう。もし詳細を正しく覚えてるなら、それは’速度ストーリーポイント’みたいな個別の近似値で、KPI-PIPで人をランク付けするのを、もっと恣意的で明らかにバカげたことじゃなくするためだったんだよね。
それに、おそらく彼らは薄利なビジネスのままだっただろうね。CNNやLLMは、ずっと後になって実現可能になったんだ。1500年代の人々だって、電子レンジでコーヒーを飲んだ直後に自動車やWright兄弟に賭けたことだろうさ。
マジで?俺は、彼はブロートウェアについては全く間違ってると思うな。例えば、俺のハイスペックなデスクトップPCでAdobe Lightroomを開くと、PCがスペースヒーターになっちゃうし、要らない機能が詰め込まれてて、全部オフにしたくなるんだ。
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いくつか、そうじゃない点もあるんだよね、彼の「リライト」に関するスタンスみたいにさ。どうやらJoelのGuruとしての地位が正しく尊重されてたら、Netscapeは今日でもNavigatorのコードベースで動く大企業だったはずだ、だって彼は「新しいコードが古いコードより優れてるなんて、とんでもなく馬鹿げた考えだ。古いコードは使われ、テストされ、たくさんのバグが見つかり、修正されてる。何の問題もない」って言ってたからね。
https://www.joelonsoftware.com/2000/04/06/things-you-should-…
もちろん、そんな分厚い評論の層に包まれた中に真実もいくつかあるんだけど、今日でもその記事は、まるでSoftware Engineeringの’神がかり的な真実’みたいに、何の条件もつけずに飲み込んで消化しろって感じで持ち出されるんだ。(追記: ゼロからの完全なリライトはめったに良いアイデアじゃないし、少なくとも目に見えて明らかな正当化が必要だという点には同意するよ。でも、’たくさんのバグが見つかって、まだ見つかり続けてる’からリライトが行われることも多いんだから、’古いコード’に関する全ての意見を額面通りには受け取れないな)。
> Netscapeは今日でも大企業
俺たちの現実のタイムラインでは、Netscapeはリライトしたんだよ。リライト中に市場シェアは半減して、数年後に消滅した。だからさ、ここでの教訓は、会社が死んで新しいのを再構築する覚悟があるなら、コードベース全体をリライトするのは全く問題ないってことだ。
公平に言えば、Netscapeの件は、IEがOSにバンドルされたこととか、MSが使ったかなり裏工作的な戦略が原因の多くを占めてたんだよね。
リライトは、古いコードを’その場で修正する’文脈で見るべきだよ。常に稼いでる状態を保ちつつ、将来の機能のために、やりたかったけどできなかったことを整理する努力をして、新しい機能を作る’人的資源’も確保するべきだ。リライトは長期的に見てうまくいくことも多いんだけど、結局リライトに10年かけちゃって、その10年間、古い方はそんなに機能が増えない(みんなそれが長期的にはなくなることを知ってるから、一番大事な機能にしか投資しない)から、競合に追いつかれる時間を与えちゃうんだ。もっと悪いことに、20年後(リライトが古いものに置き換わってから10年後)には、リライトしたものにも’こうしとけばよかった’って思う点が出てきて古さが露呈する。
だから俺は、時間をかけて古いコードを’その場で修正する’ことを勧めるんだ。どんな最高のアイデアだって、何かしらの形で間違ってるってことが判明する。’良いと思ったアーキテクチャの決定’も裏目に出る。’古くなる言語’もある。’みんなが使うAPI’も、’こうすべきだった’って気づく(もしそれが一箇所でしか使われてないなら簡単な変更だけどね)。’コアのデータ構造’もニーズに合わなくなっても、’何百万箇所’も変更しないと変えられない。そういう間違いが何であれ、長期的な努力で修正する必要があるんだよ。確かに、古いものを必要な状態にするにはリライトよりも時間がかかるだろうけど、新しいものだって10年後には後悔するような別の間違いを抱えるんだから、何も節約してないことになる。
あと、これは大規模なプログラムの文脈での話ね。俺の’家族のクリスマス抽選の名前を引くプログラム’なんて、誰でも1時間でゼロから書けるくらい簡単だから、誰が気にする?10億ドル以上かかるプロジェクトにいるなら、制約が違うんだよ(君たちの中には、毎回ゼロから書く方が良い小さなプロジェクトにいる人もいるけどさ)。
君はJoelのリライトに関するスタンスを、「新しいコードは決して古いコードより優れてない」みたいな、’過度に強い解釈’をしてると思うよ。引用した部分がそういう風に言ってるように見えるけど、文脈の中ではそれは’そういう意味じゃない’んだ。
文脈の中では、彼のポイントは「あるコードがあったとして、それをリライトする方が良いなんてことは決してない」ってことだと、かなり明白に(俺はそう思うけど)言ってるんだ。彼が’新しいソフトウェアが古いソフトウェアより良くなることはあり得ない’って言ってるわけじゃない。むしろ、’他の条件が全て同じなら’、リライトは劣った開発の選択肢だってことなんだ。
リライトは’より良いコード’を生み出すことも、時にはあるんだ。ただ、たいていビジネスの収益には役立たないだけなんだよね。それに、Netscapeを助けなかったしね(でも、Netscapeが倒産した後、Firefoxは助かったけど)。
これは二番目の(Simplicity)とすごく似てるよ。公平に言えば、著者はこれらの過去の投稿を知らなかったのかもね。俺は’最近の若い子たち’は’古典’をあんまり読まないって思ってるんだ。
知らない人のために言うと、Joel Spolsky、Steve McConnell、Don Norman、そして他のたくさんの人たちが、俺たちの職業について真剣に考え、その考えを書き残したんだ。一読の価値はあるかもね。
Modified Paretoって考え方だと、ヘビーユーザーが製品の60%を使い、残りの80%のユーザーが40%を使うんだって。だから、ライトユーザーも大事にしないといけないよね。https://marketingscience.info/value-paretos-bottom-80/
80/20原則を安易に適用して使われない機能を削除すると、結局また80%しか使われないってなるよ。ユーザーは今使わない機能でも、将来の可能性を見てソフトウェアを選ぶことが多いから、単純に機能カットするべきじゃないんだ。3Dソフトウェアの骨組みシステムとかが好例だね。
ソフトウェアが想像しない使われ方をするなら、相互運用性がマジで重要だよね。ツールを組み合わせるのが理想だけど、現実にはツール同士がうまく連携してくれないんだよな。Unixの理想って難しいよね。
自分の成果物がどう使われるか予測するのって難しいから、私は「みんなが通ってる道(bare spots)を舗装する」ようにしてるんだ。つまり、ユーザーの実際の行動に合わせて改善していくってことだね。https://littlegreenviper.com/the-road-most-traveled-by/#pavi…
「Desire paths(ユーザーが自然と使う道)」をITポリシーやガバナンスに適用するのってすごくいいんだけど、複雑な環境だと規模が大きくなると難しいし、結局コストが高くつくこともあるから注意が必要だよ。
そうそう。Desire pathsは構造やプロセスを使えばある程度スケールできるはず。CMMIのレベル5とかも、製品じゃなくて生産プロセスに対してだけど、だいたい同じような考え方をしてるよね。
でもさ、問題はほとんどのユーザーがそこまで到達する前に、過剰に設計しすぎちゃうことなんだよな。
これはまさにテレメトリーの現実版で、オプトアウトできないやつだね。もし自分が最初のユーザーじゃないなら、誰かの足跡をたどってるだけってことにもなるかも。
「他がやったことを、より良くやる」会社で働いてたよ。Appleの哲学もそうだよね。地雷原を歩くのに似てて、最初の人が苦労して道を切り開けば、後続は楽になるってこと。D-DayのOmaha Beachもそんな感じだったんだろうね。
昔、Microsoft Officeは「誰も5%以上使わないけど、2人として同じ5%を使う人はいない」って言われてたらしいね。実際にはどの機能も誰かしらは使ってるっていう考え方だ。使用率は均等じゃないだろうけど、この原則は理にかなってると思うな。
Debian popconみたいに利用状況データを共有するのって、面白い方法だよね。すべての環境でデータ共有できるわけじゃないけど、「利用データがないと、すべての機能は保証できないよ」ってソフトウェアライセンスに盛り込むのもアリかもね。
KagiはGoogleの全員を相手にするんじゃなくて、Googleが無視してた一部のユーザー(20%)に完璧にサービス提供したのが正解だったんだ。これこそ、プロダクトマーケットフィットを見つけるための超重要な洞察だよね。
KagiはGoogle検索ユーザーの90%以上にとって、もっと良い選択肢だと思うんだ。有料だからニッチになっちゃってるだけで、無料のGoogleと競争してるのが唯一の壁なんだよね。
Kagiに求めるのは、Googleが捨て去ってしまった「昔のGoogle」そのものだよ。
そうだね、まさに「クソ化」する前の、あの頃の検索だよね。
「子供の頃2GBのストレージでファイル削除しまくってた」って話、面白いな。僕も似た経験あるけど、僕の時代は40MBだったよ。こういう話で大体の年齢が分かっちゃうってのがまた面白いよね。
40MBのHDDを210MBにアップグレードした時、もう容量使いきれないって思ったもんさ。でも一週間も経たないうちに、また新しいゲームのために何を消すか頭を悩ませてたな…懐かしい。
ストレージのサイズを気にするの、フロッピーやCD、HDDが容量制限してた時代から、いつの間にか気にしなくなったよね。2GBと10GBのダウンロード時間は違うけど、放置してれば終わるし。
よっぽどゲームやメディアが多い人じゃなければ、今のHDDで十分だろ。
ああ、懐かしい!僕の時代は880KBだったよ。あのWorkbenchのブートフロッピーから最後のバイトまで容量を絞り出してたっけ!
2005年以前と後じゃ全然話が違うよね。昔は50MBから1GBってとんでもない変化だったけど、今は500GBから1TBになっても「ふーん」って感じ。
ノートPCは250GB〜1TB、スマホやタブレットは64GB〜256GBあたりで落ち着いてるし、もうストレージは成熟期に入ったってことだね。